2009.11.24 Tuesday
a hard core message with soft outer cover(2)
オバマ大統領アジア歴訪総括(2)
オバマ大統領アジア歴訪の目的
アジアの地に初めて足を置き、東京で行った30分のスピーチ。あのスピーチは一体誰に向けたものだったでしょうか?
日本に向けたメッセージは具体的に何がありましたでしょうか?
あのスピーチは、ワシントンからでなく、アジアの地から中国に向けたメッセージと受け取るべきものと捉えますがいかがでしょうか?
“アジア太平洋はアメリカの市場。中国の思い通りにはさせない”という強いメッセージと思いました。
ニューヨークタイムズの読者の中にもそのように捉えた人がいます。
中国政府は確実にそう受け取ったと思われます。それが、後の中国訪問の緊張を一気に高め、重苦しい雰囲気になったひとつの要因と思われます。
鎌倉で抹茶アイスクリームを食べた思い出やハワイ生まれからアメリカ初の太平洋大統領というユーモア溢れるすばらしいスピーチですが、中味は唯一それだけです。
過激な言葉を使えば、最大の競合相手に対する経済戦争宣戦布告と言えます。
今回の目的はただひとつ中国との経済問題です。そこに絞ってきたと思います。
それが、最初の訪問地日本でいきなり炸裂したことに正直驚きました。
アメリカはAPECに参加したいのだ、東アジア共同体構想を支持しているという受け止め方だけなら、それは甘い見方かもしれないと懸念します。
APECを中国と覇権を争う場にするというアメリカの意志がこれほど明確に表明されたのはこれが初めてではないでしょうか。
東京の次の訪問地シンガポール。ここにも対中国戦略の綿密な仕掛けがありました。
(以下3に続く)
立花隆さんのオバマ訪日・訪中の見方
今日の読売新聞29ページに、立花さんが書いている。
オバマ東京演説の評判が良い。・・・・・・日本をいろいろヨイショしてみせた。しかし、実際のオバマ滞在時間は24時間に満たず、実態は「ジャパン・パッシング(日本素通り)」に近い訪問で、すぐに演説で「実利的関係を強調した中国に向かった。翌日、中国・上海で行われた学生との対話集会でのオバマ演説を読むと、東京演説での日本もてはやし以上の中国もてはやしだった。(米中関係の歴史の古さ、第2次大戦で、米中が連合軍であったことなどを述べ)・・・日米中3国の間には時間軸が入った微妙な四次元の遠近関係がある。
さらに米中の間には、もうひとつの微妙な関係がある。・・・上海演説でオバマが、これから米中2国がエネルギー問題などあらゆるグローバルな課題について、先頭に立って対話と討議を積み重ねグローバル・リーダーシップを取っていこうと呼びかけた。学生たちはそれに大喝采したが、中国政府は、発展途上中の中国に大きな責任は取れず、G2時代などとんでもないと腰を引いた。・・・・・
私とはちょっと異なる受け取り方ですが、ジャパン・パッシングという点では似たような見方をしていると思いました。
もうひとつの微妙な関係についての記述は記憶しておいてください。(3)および(4)と見比べると面白いかもしれません。
今後の日米中の関係についても述べていますが、それは最終回で引用して較べます。
オバマ大統領アジア歴訪の目的
アジアの地に初めて足を置き、東京で行った30分のスピーチ。あのスピーチは一体誰に向けたものだったでしょうか?
日本に向けたメッセージは具体的に何がありましたでしょうか?
あのスピーチは、ワシントンからでなく、アジアの地から中国に向けたメッセージと受け取るべきものと捉えますがいかがでしょうか?
“アジア太平洋はアメリカの市場。中国の思い通りにはさせない”という強いメッセージと思いました。
ニューヨークタイムズの読者の中にもそのように捉えた人がいます。
中国政府は確実にそう受け取ったと思われます。それが、後の中国訪問の緊張を一気に高め、重苦しい雰囲気になったひとつの要因と思われます。
鎌倉で抹茶アイスクリームを食べた思い出やハワイ生まれからアメリカ初の太平洋大統領というユーモア溢れるすばらしいスピーチですが、中味は唯一それだけです。
過激な言葉を使えば、最大の競合相手に対する経済戦争宣戦布告と言えます。
今回の目的はただひとつ中国との経済問題です。そこに絞ってきたと思います。
それが、最初の訪問地日本でいきなり炸裂したことに正直驚きました。
アメリカはAPECに参加したいのだ、東アジア共同体構想を支持しているという受け止め方だけなら、それは甘い見方かもしれないと懸念します。
APECを中国と覇権を争う場にするというアメリカの意志がこれほど明確に表明されたのはこれが初めてではないでしょうか。
東京の次の訪問地シンガポール。ここにも対中国戦略の綿密な仕掛けがありました。
(以下3に続く)
立花隆さんのオバマ訪日・訪中の見方
今日の読売新聞29ページに、立花さんが書いている。
オバマ東京演説の評判が良い。・・・・・・日本をいろいろヨイショしてみせた。しかし、実際のオバマ滞在時間は24時間に満たず、実態は「ジャパン・パッシング(日本素通り)」に近い訪問で、すぐに演説で「実利的関係を強調した中国に向かった。翌日、中国・上海で行われた学生との対話集会でのオバマ演説を読むと、東京演説での日本もてはやし以上の中国もてはやしだった。(米中関係の歴史の古さ、第2次大戦で、米中が連合軍であったことなどを述べ)・・・日米中3国の間には時間軸が入った微妙な四次元の遠近関係がある。
さらに米中の間には、もうひとつの微妙な関係がある。・・・上海演説でオバマが、これから米中2国がエネルギー問題などあらゆるグローバルな課題について、先頭に立って対話と討議を積み重ねグローバル・リーダーシップを取っていこうと呼びかけた。学生たちはそれに大喝采したが、中国政府は、発展途上中の中国に大きな責任は取れず、G2時代などとんでもないと腰を引いた。・・・・・
私とはちょっと異なる受け取り方ですが、ジャパン・パッシングという点では似たような見方をしていると思いました。
もうひとつの微妙な関係についての記述は記憶しておいてください。(3)および(4)と見比べると面白いかもしれません。
今後の日米中の関係についても述べていますが、それは最終回で引用して較べます。